このコンテンツの使いやすさの工夫
- 実務での使いやすさを考えて、Jobカテゴリーごとにまとめています。
- また、それらのコンセプトは、実際のプロジェクトなどが進む順番にしてあります。(例えば、Planning -> Execution -> Completion)
- 英文の下に日本語の文を付記しました。ニュアンスを使えることを優先しており、直訳ではありません。
- ビジネス英語の特徴についてはこちらをご参照下さい。
カテゴリー:Process / Execution
私が実際に仕事で使う(確率の高い)ビジネス系の表現を集めました。
Part 1 戦略(Strategy)の中のProcess / Executionカテゴリーです。
もしあなたが現在コンサルタントなら覚えてみて下さい。実際にプロジェクトを行う際に使えます。口に出さないとしても、頭の中で”しゃべって”(笑)みて下さい。
(この他、StrategyのPlanningやCompletion、Partnershipなどに関するボキャブラリー・リストもチェックしてみて下さい!)
表現の解説
カテゴリー:Process / Execution
プロジェクトが始まった後の、プロセス管理や実行管理のステップで使われやすい表現を扱います。
big picture
Your strength as COO is to see the big picture and understand why and when some things work and why and when others don’t.
COOとしてのあなたの強みは、ビッグピクチャーが見えること。そして、ビジネス施策が、”なぜ”、”どんな時に”成功し、”なぜ”、”どんな時に”失敗するかと理解できること。
最近は、日本語でも使うようになった「ビッグピクチャー」です。Don’t miss the forest for the trees.(木を見て森を見ず)などとも通じる表現です。担当プロジェクト数が多いと、ついつい目の届くタスクにばかり意識が行ってしまいます。全体を見ながら進めると、良い仮説も立ちやすいし、そうすれば、クライアント、当方にとってムダな作業も軽減できます。
Visionなどを考えるとき、詳細なPlanningをする前などに使えそうな表現です。
address a problem
Everybody knew that the CEO deliberately avoided addressing the problem in developing the new software.
CEOがソフトウェア開発上の問題に取り組むのを意図的に避けようとしているのを、誰もが気づいていた。
「~に取り組む/対処する」という意味です。Deal withとほぼ同じ意味です。前者の方が多少フォーマルというぐらいで、どちらを使っても問題はありません。
ちなみに、Deliberratelyは、InterntionallyとかPurposelyと同じ意味で、「意図的に」です。
across the board
If this IT company wants to survive this competitive environment, it needs more aggressive investment across the board.
今のような競争が激しい環境を生き抜こうとするなら、このIT企業は、全ての分野にわたってもっと積極的に投資をしなくてはだめだ。
Aggressiveという単語は、ビジネスでは非常に好まれて使われるます。「積極的な」という意味です。Proactiveに非常に近いコンテクストで使えますが、前者の方が「挑戦的」で、ビジュアル的に言うと、ちょっと前のめりなニュアンスです。
all over the map
Public opinion is all over the map, so it’s difficult to tell how she’ll do in this presidential election.
世論は広くばらけており、彼女が今回の大統領選挙でどれだけうまくやれるかは知る由もない。
このイディオムの意味、中学で習う”all over the world”を思い出すとイメージしやすいかも知れません。実際、文字通りの意味で使われることもあります。People from all over the map came to Japan to participate in this seminar. ただ、実際には、例文ように、比喩的に「散らばっている、ばらけている」(例えば、売上結果が)を表現する場合の方が多いです。
stay afloat
We came up with this amazing technology, but it seems extremely difficult to stay afloat until next month. We are running out of funds in two weeks.
ぼくらはこんなに素晴らしいテクノロジーを開発した。でも、来月まで生きながらえるのはかなり難しそうだ。あと2週間でファンドが底をつくのだ。
Afloatは、浮いているという意味です。文字通りに使われることもありますが、ビジネス関連で使われる場合は、「生きながらえる」というような比喩的な意味で使われることが断然多いです。run out of fundsとは一緒に使われることも多いです。
move forward / push forward
The additional funding has enabled the team to push forward with the research plans.
その追加資金のおかげで、チームはリサーチプランを推し進めることができた。
極端に言えば、Continueを代用することも可能ですが、Move forward / push fowardの方が、Dynamicな動きが感じられ、訴える力も強いです。
tread carefully
As a politician with twenty year experience, she knows she has to tread very carefully on this social issue.
20年もの経験がある政治家として、この社会問題に関しては、彼女は言動に非常に気を付けなくてはならないことを分かっている。
Treadをシンプル言えば、Walkです。だから、Tread carefullyは、「気を付けて歩く」です。比喩的に使われることが多いので、「言動に気を付ける」というニュアンスになります。
例えば、あなたがスタートアップのファウンダーだとします。AIに関するテクノロジーを開発して大きな投資を受けました。少々むちゃな手段も使って倒した競合からはかなり恨みを買っています。有頂天になって、次のファンディングのために気を吐いているあなたに、当の投資家で、業界の重鎮が耳元で警告します:”Tread carefully. You are walking on very thin ice.” 「言動には、気を付けろ。失敗したら後が無いぞ」。
具体的なセリフは確認していませんが(笑)、おそらくSuits https://www.imdb.com/title/tt1632701/などのドラマでは使われそうな表現です!
アメリカのTVやPodcastは、英語の質やコストの面で、”人類史上最高の”教材です!(笑)
使い方について興味があれば、是非、こちらをチェックしてみて下さい。
stumbling block
Despite the best efforts of engineers, the lack of funding was the major stumbling block for this Metaverse app project.
エンジニアたちの並々ならぬ努力があったものの、資金不足がこのメタバース・アプリ開発プロジェクトの最も大きな足かせとなった。
プロジェクトの進める上では、必ずunexpectednessに遭遇します。ただ、もしあなたがProject leaderだったら、障害があっても”minor stubling blocks”と表現して、Team membersを鼓舞し続けて頂きたいと思います。
red tape
Sometimes, we need to embrace rules, regulations and red tape to keep bad things from happening to children on social media.
ソーシャルメディアで起き得る悪いことから子供たちを守るため、時に私たちは、政府が押し付ける多大なルールや規則を受け入れなくてはならない。
18世紀、政府からの書類が赤いテープで綴じられていたことが語源です。官僚的な手続きを指します。Red tapeと聞いて思いつくのは、Paper workという表現です。
head / go south
If things go south with this new product, we’ve got to cut back on spendings across the board.
このプロダクトでうまく行かなかったら、あらゆる経費をカットしなくてはならない。
Southは、もちろん↓という意味です。Southは、地図上で「下」なので、Go southは、Go downを表すわけです。
NYに移住してする気付いたのは、道を聞くと方法(東西南北)を使って説明してくれるということです。日本だと、「その本屋の先を右に曲がって・・・」となるところ、”…then, go east 2 miles…”のように説明されることが多いです。
ご質問やコメント、アイデアなど、お持ちでしたらどうぞお気軽に!