メタバース、Web3.0、ブロックチェーン、NFT

メタバース, Web3.0, ブロックチェーン、NFTとは・・・

メタバース NFT Web3.0

何度かメタバースに行って来ました。「行く」という単語を使ってしまうほど、イマーシブ(臨場感が高い)で、エキサイティングです!(笑)

テクノロジーと言えば、昔からよく分からないアルファベットがやたら使われることが常でしたが、最近はその傾向が加速しました!

メタバース, Web3.0, ブロックチェーン、NFTというのは、一体何なのでしょうか?どんなふうにつながっているんでしょうか?あるいは、つながってないんでしょうか?

この分野に関しては興味があったので以前からリサーチをしていたのですが、今回記事を書くために、海外の情報(特にアメリカ)を新たに深くリサーチをしました。

その結果、確認できたのは、あまりに新しいので、これらの概念間の関係について世界中でも完全にコンセンサスのとれた定説がまだないということです。ましてや、日本語に訳された情報は、非常に限られています。

(この件だけではありませんが、英語での情報量は、日本語の数百倍です。(もちろん、情報が多ければ常に良いという訳ではありませんが・・・)是非、英語でリサーチをすることをお勧めします!)

上のような理由で、最近よく聞かれ、今後非常に重要になりそうな技術/概念、メタバース、Web 3.0、ブロックチェーン、NFTなどについて、総合的に、そして、個々についてご説明します。

今後、ビジネス領域でも主要な役割を担う技術も多分に含まれているので、私たちコンサルタントだけではなく、企業幹部の方がも目をみはっておくべき分野だと思います。

メタバースは、どんな技術でできているのか?

英語 メタバース Web3.0、different techs

「メタバース」とは、何でしょうか?結論から言うと、上の図の3つの〇(マル)が重なった部分が、”本当の”「メタバース」です。今は、いくつかの異なる意味で使われてしまっているので分かりにくくなっています。

上の図は、「メタバース」に関連のある技術に関する情報を、私が海外(特にアメリカ)のサイトから収集してまとめたものです。

ちょっとごちゃごちゃしているので説明しますね。ここでは、ものすごく簡単に説明しますが、後のセクションで、各〇(マル)の中身については詳細に説明します。

一番上にある〇(マル)は、Virtual Worldです。Virtual realityAugumented realityで作られた世界です。実は、Meta社(旧Facebook)が2021年10月に大々的に発表したMetaverseは、このVirtual Worldのことです。ただ、そこで使われているWebサイト構築の技術自体は、新しいものではありません。

次にその左側の〇(マル)を見て下さい。Cryptography(暗号化技術)です。暗号化は暗号化でも、これまでの技術とは異なります。Blockchainという技術を使ったものです。テックに詳しいあなたならご存知かも知れないですが、「誰も中央管理者がない」というのが特徴ですね。

そして、残りの〇(マル)、Web 3.0。AIが参加できるようになったWebです。AIが参加してくれれば、情報の処理は格段と早くなりそうですね。

それでは、続いて、上のチャートの各〇(マル)内の記述についてもう少し詳しく説明しましょう。

メタバースと”バーチャル・ワールド”の関係は?

英語 メタバース ブロックチェーン、Virtual world

まず、Metaverseの1つめのパーツであるVirtual Worldです。「メタバース」という単語を聞いたとき思い浮かべるのは、このパーツだと思います。

Meta社(旧Facebook)が持っているMetaverseが最も分かりやすい例でしょう。同社の力の入れようはかなりです。一時は、採用を抑え始めたとは言え、Metaverseビジネスのために1万人以上を採用しています!ただ、それ以前にもVirtual Worldは存在していました。その中でもダントツに代表的なのは、Second Life/セカンド・ライフです。コンセプトは、そっくりそのまま現在のMetaverseと同じです。(というか、現在のMetaverseが、Second Lifeを参考にしたのだと思います。笑)ただ、20年も前のテクノロジーなので、期待していたことが100%実現できた訳ではありません。

セカンド・ライフに比べると、現在のMetaverseは、VRやARなどの技術がふんだんに使われており、immersion(没入感)が飛躍的に増しました。(私はOculusを使っていますが、「現実の世界とVirtual worldの区別がつかなくなるのでは!」と心配するほどです!笑)通信速度の高速化、3Dゴーグルのフレームレイト(Frame rate:画面を書き変える速度)の向上、などの貢献によるものです。

Metaverseは、Meta社の他にも多く存在します。あなたも知っている企業が独自のMetaverseを展開しています。「近い将来、Metaverseがビジネスチャンスを提供する!」と多くの企業が期待している証拠です。ちなみに、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は、metaverse市場は8兆ドル(約100兆円)の価値があると試算しています。 更に、シィティー(Citi)は、2030年には、Metaverseが創造する市場の大きさは、13兆ドル(約160兆円)まで膨らむだろうと予しています。

Metaverseとそっくりなセカンド・ライフが、2000年頃をピークに、その勢いを失って行ったのはなぜでしょうか。また、「今回のMetaverseは失速しない」と言い切れる根拠は何でしょうか。興味深いトピックではないですか?この辺りについては、別のポストでディスカッションできればと思います!

どんな企業が、どんなコンセプトで開発しているか。具体例にご興味があれば、こちらをチェックしてみて下さい。

最近よく聞くWeb 3.0って何?

英語 メタバース Web 3.0

最近は、MetaverseとWeb3.0が、同一概念のような使われ方をすることが多いです。ただ、これは世界的なコンセンサスではありません。この分野については、今のところ、唯一の正解や完全なコンセンサスが無いのですが、このポストの中では、Web3とWeb3.0を区別して捉えています。このポストでは、Web3.0を「AIがWebに参加するための環境」と考えます。

乱暴に言うと、Web2.0は、人間同士の通信を前提としています。そこにAIを参加させよう(あるいは、参加しやすくしよう)というのが、Web3.0の狙いです。AIが参加すれば、私たち人間よりも数百倍も早く様々な情報を処理できるようになります。例えば、医師の質問に対して、今まで人類が蓄えて来た全ての医学情報の中からAIが答えを探して来てくれる、ということが可能になります。今は、人間の経験とか勘に頼っているところですね。

そのためには、AIが読み書き理解しやすい環境を整える必要があります。AIが参加しやすくしたインターネット環境を、Semantic webを呼びます。Semanticとは、「意味を持つ~」のような意味があります。言語学で良く使う単語です。

(実は、インターネットにAIが参加しやすくする試みは、メタバース後のできごとではありません。Googleなどは、かなりの長い期間この分野の研究をしています。例えば、音声入力や翻訳には、この技術が使われています。)

ちょっとここからは、”おたく”度が高まりますよ!(笑)

AIがインターネットに参加するには、もう少しツールが必要です。あと2つ挙げるなら、RDFとOWLです。

RDFは、Resource Description Frameworkの略です。Semantic web上で情報(metadata)を記載する際のフレームワーク(型)です。Triplets(3つ子)と呼ばれる3つの要素から構成されています。Subject, Object, Predicateです。英語の文法に似ていますね。英語の文法では、それぞれ、Subject=主語、Object=目的語、Predicate=修飾語という意味です。「Semantic web上の情報を表す時には、このような型に従って表示しましょう」というProtocole(ルール)の一つです。サンプルです:https://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns

OWLは、Web Ontology Languageの略です。上記のRDFが「情報をどう記述するか」を規定しているのに対して、OWLは、「何を記述するか」に関するものです。これも英語に例えると分かりやすいと思います。文法的には、John eats an appleもAn apple eats Johnも正しいです。ここで言えば、RDFの規定には従っています。ところが、後者の文は、たいていの場合、間違っているだろうと推測できます。(まあ、SFなどでは、Appleモンスターが出てくることもあるかも知れないですが!笑)こうした「論理的におかしい」情報を判別します。サンプルです: https://www.w3.org/2002/07/owl

これらの技術を使ってAIをインターネットに参加させようとするわけですが、最初に学習させたのは、Wikipediaから派生したWikidataです。Aiは生まれたての時には、何も知らないただのアルゴリズムなので、赤ちゃんに教えるのと同じように、Baby AIにも、言葉や常識を教える必要があります。この世の中の多くの知識がある程度体系化されているものがWikipediaです。(まあ、”ほぼ”そうです!笑)ただ、Aiには読みにくい構造(標準化されていない、など)があるので、改良したものがWikidataです。

その後、様々なデータベースが接続され(その結果、AIは益々頭が良くなる!恐)、今では下記のような様子になっています!

 

balooned wikidata and other sources 英語 ビジネス

さて、ゲーム以外のアプリケーションも揃い、Immersive感も満点、しかもAIの参加度が増すことによって、医学など私たち人類にも大きな貢献をしてくれそうなMetaverseですが、「ちょっと問題かある!」と考える人たちがいます。その問題とは、「どんなに発展を遂げ追うとも、少数のBig techが牛耳っている」という懸念を持っている人々が少なからずいるようです。この問題、どうやって解決すれば良いのでしょうか?

ビットコインと暗号化技術の正体は?

今までなった、こんなに革新的なセカンド・ライフ(もう一つの人生)、メタバースができて、さぞ地球人の皆さんはハッピーでしょう!(笑)

・・・と思いきや、現在のメタバースに対して警鐘を鳴らしている人たちもいます。「テクノロジーが発達しインターネットにAIが参加するようになった。インターネットが新しい時代に入った。これは非常に嬉しいこと。でも、相変わらず、支配しているのは少数のBig techs(Microsoft、Meta Platform、Amazon、Apple、Googleなど)と呼ばれる企業ではないか!」というのです。

じゃあどうしましょう?(笑)

「特定の誰もコントロールしないインターネットを創ろう」というわけです。で、考えられたのが、Decentralized Internetです。読んで字のごとく、「中央(でコントロールする人/団体/会社など)が存在しないインターネット」です。(アマゾンが分かりやすく説明していますね・・・)

Decentralizedシステムを、Distributedシステムとの比較で説明します。これは、CentralizedシステムとDecentralizedシステムの間くらいの概念です。”中央”(ネットワークの所有者)とユーザーの両方が、ネットワークの運営上の役割を担います。クラウドコンピューティングが一つの例です。

Distributedシステムの概念を更に推し進めて、完全に”中央”(ネットワーク所有者)の関与を無くてしまったのがDecentralizedシステムです。特定の会社や団体、政府の手に力が集中しないので”Democratization of the Internet”(インターネットの民主化)と考えることができます。何となく自由になったような気もしないでもありません。ただ、いずれにしても人間が作ったものを人間が運用しているので、間違いは起きうる可能性があります。悪意を持ってシステムを悪用する人もいるかも知れません。どう防ぐのでしょうか?

Cryptography(暗号化技術)やBlockchain、Decentralization of the Internet(インターネットの中央排除化)に関する世界の情報を読みあさってみると(・・・と言っても、英語のものだけですが!笑)、「最終的には、”信用や信頼”が重要」と言っています。

どんなに技術が発達しても、インターネットは”道具”でしかないので(ハサミや拳銃、遺伝子組み換えなどと同じですね)、結局それが利益をもたらすのか、害をもたらすのかは、人間が決めるということですね。啓蒙、教育、プロトコールの設定、罰則、などが必要だと思いました。

まとめ:”本当のメタバース”ってどんなメタバース?

英語 メタバース Real Metaverse

1992年、Snow CrashのNeal Stephenson(ニール・ステファンソン)によって有名になったメタバースを実現するには、以上で説明した3つの領域が実現され、統合される必要があります。

現在、それぞれの技術についてはかなりの情報を得ることができますが、この3つが統合されるような内容もものは少ないです。

私としてはこんな風に思いました。

当分の間、それぞれの技術は、独立して発達してゆくような気がします。なぜなら、それぞれの技術領域にいる方がは、あえて統合しなくてはならないインセンティブを感じていないだろうから。例えば、Web3.0の日常アプリケーションの一つとして、Alexaがあります。例えば、ビジュアルデータを使えるようにして、ユーザーが音声で命令しなくても、自律的にアクションを起こすようにし、そこでARを使ってもいいですが・・・今のところ、使わないデメリットも、そこまでの技術を開発した場合のベネフィットも、あまり大きいとは言えません。

あるいは、Alexaを使ってアマゾンで買い物をしたときの決済をCryptocurrency(暗号通貨)で行ってもいいんですが、これまた、使わないデメリットも、アマゾンがCryptocurrencyをプロセスするシステムを導入するベネフィットも、今すぐアクションを起こさなくてはならないほど大きくはありません。つまり、ペインもゲインも目を見張るほど大きくないので、3つの技術の統合に至らないというわけです。

ただ、その先の将来には、メタバース内(あるいはARワールド)でも日常的な買い物をする機会が増え、その過程でアマゾンでの買い物がCryptocurrencyで決済されるようになる可能性はあると思います。このプロセスが実現されるためには、それ以前に、Cryptocurrencyが広く世間で受け入れられる必要があります。中国政府は非常に否定的だし、アメリカでさえ金融当局は懐疑的なので、早い展開は見込めないかも知れませんね。

あなたは、メタバースについてどう思いますか?行ったこと(使ったこと)はありますか?どんな気持ちになりましたか?この先、私たちの生活にどのような形で入ってくると思いますか・あるいは、一時のバズワードで終わってしまうと思いますか?以下のコメント欄でご意見を聞かせて頂ければうれしいです!