NYに移住した直後の週末2日間は、興奮のあまり、全てが楽しかったです。しいて言えば、レストランで食事を注文するとき、「思ったより英語が通じにくいな」と感じたくらいです。もちろん、そんな心配は、有頂天の私の頭からはすぐに消え去りました。(笑)
ところが、月曜日が来るとちょっとした不安感が芽生えました。
日本では難なくやっていたことが、できないのです。何だか分からないのですが、うまく行かないのです。そんなに難しいタスクでもないのに。特に、自分以外のメンバーを交えたプロジェクトだと、このフラストレーションが格段に大きくなります。
一体何が起こっているのか?英語のスキル不足はあるだろうけれど、それだけが原因か?アメリカ人の仕事の仕方が違うから、リズムが合わないだけか?それとも、NYに移住する準備などで頭が疲れ果ててしまったのか?あるいは、日本で自分が活躍していたと思っていたのは幻想だったのか?
妄想は悪い方にばかり向かいます。ネガティブになってはいられません。役に立たなければ、クビが待っているのですから!
そこで、改めて考えました。
ここで生き残るためには何ができなければならないか?どんなスキルが必要なのか?
更に、文化もビジネス習慣も異なる外国での業務となれば、上記に加え、“文化に関するスキル”や“グローバル・マインドセット”などといった”心構え”(アティティテュード)が大きな助けになります。海外にExpat(駐在員)などとして派遣される場合には、必要となります。
図解すると、下記のようになります:
上記のような3つの能力は、もちろんアメリカでコンサルティングをやろうとしたら欠かせない要件だったんですが、もう一つ、もしかしたら最も重要なスキルを、移住後数ヶ月して気が付きました!(時間かかり過ぎ!笑)
たとえ、業務知識(例えば、プロジェクトの進め方やクライアントのビジネスモデルに関する知識)を持ち、コミュニケーションスキルを備えている(英語が話せる)としても、まだ、何か自信が持てませんでした。本質的なものを見落としているように感じました。特に、クライアントやチームメンバーとミーティングをしたりワークショップをファシリテイトするとき、また外部協力者を説得したり交渉する際にも、それを強く感じました。
それは、論理性です。問題解決者/Problem-Solver(あなたです!)のTool boxには不可欠のツールです。
ほとんどのコンサルティングプロジェクトでは、他人を巻き込む(同意してもらったり行動してもらう)必要があります。その際、メッセージを論理的に整理/構成して相手に伝える能力が非常に大切です。文化的背景やビジネス慣習、価値観、さらに常識までもが異なる外国人が相手であれば、なおさらです。
結果的には、論理性の重要性に気づいたことが、GAMBIT Thinkというメソッドを作り出すきっかけになりました。実際、論理性を強化するトレーニングを始めてしばらくすると、コンサルティングもやりやすくなってきました。
思考方法=論理性と他のスキル/能力は、下のような関係にあります:
上記のような気づきを経て、英語で思考する方法とトレーニングを考えました。
論理性が英語でのコミュニケーションスキルの上達を早め、英語の上達が論理性を高める助けをする。両方をパラレルでトレーニングすることは非常に理にかなっており、相乗効果が高いと実感します。このメソッドを利用しています。
2つのスキルをトレーニングすることができます:
GAMBIT Thinkは、Problem-solversの方々の問題解決スキルの向上に役立つよう、コンサルティングのプロセスを模して作られています。
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