なぜ勉強熱心をやめるべきなのか / Why Japanese People Don’t Use What They Learn

日本人ビジネスパーソンは、勉強熱心だという印象があります。

毎日日経新聞をページ1から最後まで読み、ロジカルシンキングの本を買い、頻繁にセミナーにでかける。

もちろん、新しい知識を吸収しようという動機は必要だし、褒められるべきものなんですが、ちょっと偏りを感じます。

本来は、アウトプットすることが求められているのだと思います。たまたま、インプットをするとアウトプットの質が上がるように思うので、インプットをするのだと思います。(インプットが不要なケースも多くあります。)

なぜ、アウトプットしないのか?

以下のようなことを言うと、あなたはきっと反論するかも知れないですが、敢えて言えば、怖いか、甘えているのか、怠けているのだと思います。

”勉強する”のは楽しいです。他人が創ったコンテンツを消費するパッシブな行為です。そのコンテンツを”創る”というアクティブな行為に比べれば、格段にラクです。

前者に必要なのは、せいぜいちょっとした予備知識くらいです。それさえも要らない場合があります。(効率を上げようと思ったら、本来は、自分なりの仮説を持って臨み、能動的な活動にする必要があるのですが・・・)後者には、情報収集、理解、分析、更に深い理解、仮説構築、仮説修正、統合、資料作成などの複数の高度なスキルが求められます。

”勉強”した内容を、アウトプットする(実際の仕事で使う)ということは、インプットしたコンテンツのどこを理解したかしないかを判別し、理解できかなかった部分についてはリサーチをし、自分の言葉で換言できるくらいまで内在化し、使おうと思っている状況に合うように応用する、などのスキルと手間が求められます。もし、チームで動いているのなら、あなたが考えていることを他のメンバーに明確に伝えるスキルも必要です。

このような理由で、”勉強”だけして、本来やらなくてはならない上記のことをしないのは、自分のアウトプットが間違っているのではないかと恐れているのか、甘えているからアウトプットしないのか、怠けているのだと思います。