スーパー・シャドウイング ‐ 音声デモ / Super Shadowing – Demo

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とうとうこの回まで到達しました!おめでとうございます!

前回まででお伝えしたように、スーパー・シャドウィングを継続的に行えば、確実にあなたのリスニング、スピーキングのスキルは向上します!

例えば、スピーキングのとき、正しい発音をするために、口の形や舌の位置などに気を取られて、肝心の伝えたい内容が頭の中でうまく整理できなかった経験はありませんか?はい。私はあります!(笑)シャドウィングで、口の筋肉のフォーマットが定着すれば、あなたがそれまで発音に割いていたアテンション(脳のメモリー)を、考えをまとめることに振り向けることができます。これはとても重要なことです。

私たちノン・ネイティススピーカーに意味があるのは、ネイティススピーカーと同じ発音で話せるようになることではなく、持っているアイデアを発想を他人に伝えられることです。もちろん、二律背反ではありません。ただ、時間は無限にはないので(もしあなたが20代だったら、この一文は無視して下さい!笑)、発音の修行は適当なところで手を打って、優れたアイデアや発想を創造し、伝えるステップにフォーカスした方が、より意味があるような気がします。

前回は、スーパー・シャドウィングの実践練習」を実例をベースにお伝えしましした。

■■■ 「スーパー・シャドウィングの実践練習」についてご興味があれば、こちらをチェックしてみて下さい ■■■

今回は、デモをやってみます!

デモンストレーション

まず私がやってみますね

いろいろ概念的説明をするのは有効なのですが、やはり実際にやってみることが一番効果があります。

最初はできなくてもとりあえず始めることが重要です。一方で、全くやったことのない方は、最初の一歩の踏み出し方も分からない場合があります。

そこで、Problem-solverの代表として(勝手な責任感!笑)、私が3種類のShadowingをやってみました。どのように異なるのかを聞いてみて下さい。

おそらく、聞いた後には、「こんなんでいいんだ~」と感じられると思うので、その安心感を得た勢いでご自分でも実際にやってみて下さい。

(そして、このSlideに目移すと・・・)「なぜ、このSlideだけYouTubeのThumbnailっぽいデザインにしたんだ!」と、あなたも疑問に思われていると思います。(笑)確固とした理由はないのですが、人に聞かせる目的で自分のShadowingを録音したことが無かったので(Liveでやったことはありましたが)、その重責の反動で軽いノリにしたかったのだと自解しています。(笑)

さて、それぞれのShadowingの感想です・・・

  • Newsの感想(やってみました!): 前のSlideでお伝えした通り、やはりNewsが一番やりやすいです。特にCasterが話している部分は発音も非常に明確で追いやすいです。一部で話しているReporterの方は、Casterとは対照的に、発音もLess明確でしかもテンポも不規則なので追いにくいです。
  • Talk showの感想(やってみました!): スピードもゆっくりめで追いやすいです。ただ、Hosts同士がPrivate conversationのような形で、チョコチョコっと話す部分は、他の部分よりも追いにくいです。不明瞭さと速さが原因です。内容に馴染みがあれば割とShadowしやすいと思います、上記のPrivate conversationパートを除けば。
  • Sitcom(やってみました!): 部分によって難易度が大きく分かれます。今回使ったMaterialは、世界的、歴史的なヒットとなったFriendsです。Comedyなので、タイミングが命です。また、オチ(Punch line)と、そこに行きくつまでのSet-upの部分では、スピードが違います。更に、このShowは、文字通り、friendsの話なので、くだけた表現も多く使われます。これらが原因で、3種類の中では、最もShadowするのが難しかったです。

さあ、あなたの番です!

人がShadowするのを聞くのもいいんですが、自分がやるのが一番大切です。(下記はOriginal音声ファイルへのLinkです。写真IconからもLinkに飛びます)

但し、もし、あなたにとってこれが生まれて最初のShadowingである場合、結構キツイと思います。日本での英語教育は、なぜかAudioを軽視するので、あなたも音だけで学習することに慣れてないかも知れません。(おまけにScriptも無いですし・・・すいません!) ですので、ここでは“感覚をつかむ”ことを目的として下さい。そうでないと、「あ~、Shadowingって難しくて、自分にはできない!」と、私の意図とは全く反対の結果に行きついてしまいます。

これをきっかけに、あなたがShadowingを始めることを願います。なにしろ、Shadowingは言語トレーニングの中では総合格闘技(Mixed martial arts)のようなもので、学習ROIも高いので!

シャドゥイングのモデル・トレーニング・スケジュール

最後に、Model training menuを考えてみましょう。Shadowingは、特に発音の練習という点について言えば、剣道やバッティング、ゴルフの素振りと同じで、ある程度の(長)期間やり続けることが求められます。

実は、初期効果は数日で出るのですが(!)、効果を定着させ、自分の発音を完全に改造しようと思えば一ヶ月以上続けることをお勧めします。その場合、気まぐれにやっても続きません。そうです!Key wordは、Routine化です!

今回は、主に通勤時間を使ってのトレーニングメニューを考えてみました。Slideの上方のBoxで囲んであるのがFull menuです。この全てのStepを毎日やるのは現実的ではありません。そこで、曜日ごとに異なるTraining itemsに取り組みます。

  • Weekend:  先ずは、Mondayのトレーニング・・と言いたいところですが、Mondayにやるトレーニングの“仕込み”をその前のWeekendに行っておきます。Super-shadowingの前半のStepsです。実際にShadowingまでやってみましょう。ただ、この時は初めてなので30%くらいの出来で大丈夫です。この“仕込み”作業は、ちょっと落ち着いた環境の方がやりやすいので、家でやっておきましょう。
  • Mon-Thu: さて、WeekdayのTrainingについてです。Shadowingをひたすらやります。意味が理解できているので、回数を繰り返すに従って、発音も英語表現も自分の中に定着して行きます。そして、その実感がMotivationを起こさせるといういい循環(virtuous cycle)ができあがるはずです。
  • Fri: MonからThuまで、少なくとも8回以上のShadowingで口と頭を鍛えました。内容もしっかり頭に入り、消化できているところで、「情報が十分でない」、「もっとここについて知りたい」と思う部分について質問を考えてみましょう。質問をするスキルは、Problem-solverとしては非常に重要な基礎スキルなので、もし既にあなたがProblem-solverとして仕事をしている方なら、5個以上の質問を自分に課して(set a goal for yourself)みてはいかがでしょう?
  • Beyond the native speaker: Shadowing自体に慣れてきたら、Routine trainingは、もっとSimpleなものにしていいと思います。一方、Skillが高くなるので、1週間に複数個のMaterialsをこなすことも可能になるでしょう。更に上達すれば、初見のMaterialでも難なくこなせるようになります。“通常の”Shadowingの他、質問+答え+プレゼンのTrainingを繰り返して行けば、恐ろしいほどの力が付きます!私たちProblem-solverは、是非、ここをGoalとしたいものです!このpeak/summit/top/pinnacleの地点を何と呼ぶかご存知ですか?それは、“the highest level of English a non-native speaker can achieve”と呼びます!場合によっては、Native speakerを超えるかも知れません。是非、そこを目指して一緒にがんばりましょう!

スーパー・シャドウィング、いかがでしたか?

ご質問やコメントなど、お持ちでしたらどうぞお気軽に!

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