「英語のボキャブラリーを増やすにはどうすればいいですか?」「英単語の学習でお勧めの方法は何ですか?」と良く聞かれます。答えは、「センテンスをたくさん覚えること」です。もちろん、他にも方法はあります。例えば、私たちの親の世代から聞いたことのある「辞書の最初のページから丸暗記して、終わったページは食べてしまう」というおぞましいものから、「自分で作った単語帳を頻繁に眺めて」とか、「単語を聞いて覚える」とか・・・
目的を明確にすれば自然と方法は見える
目的が決まっていなければ、手段は決まりません。当たり前です。「早く走れるようになりたい」とトレーナーを雇っても、「オリンピックに出たいんです」という人と「健康増進のために」という人とでは、最適なトレーニングの方法が全く異なります。
あなたはきっと、「ネイティススピーカーのように英語を話せるようになりたい」と思っていらっしゃるでしょう。「いや、それはまだ先のこと」と思っていても、最終的には、英語で流暢に話せるようになることは望んでいると思います。このように、「明確に目的を決めること」は、何を成し遂げるにも非常に重要です。
センテンスを覚える+聴覚的記憶を使う
結論から言うと、あなたに最適なボキャブラリーの学習方法は、「センテンスをたくさんの覚えること」です。ただ、アマゾンで単語集を注文するのはちょっと待って下さい。(笑)「覚える方法」も大切です。視覚記憶は適さないです。聴覚記憶を使いましょう。日本での学習は、とかく視覚記憶になりがちです。日本語という言語が視覚的な言語だからです。(漢字は、発音できなくても意味が分かることがあります。まるで絵や記号を解読するかのように・・・視覚的言語だからできるんです!)
「日本人が10年以上(中学、高校、大学)も英語学習に時間を費やす。それなのに話せるようにならないのは、何か根本的に方法が間違っているのではないか?」
そう考えたのは、私が大学1年生のときでした。更に考えました。
「英語を”話せる”ようになりたいのだから、表現を音で覚えるのが最も効果的なはず」
そして自分で教材を作りました。教材といっても、覚えたい英文とその日本語訳(正確には訳ではありません・・・)をカセットテープ(Casette tape ←20歳以下のあなたのためのLinkです!笑)に録音して、学校の行き帰りにアウトプットトレーニングをしました。すると、半年くらいで英語を話せるようになっていました。(後に、同じ方法でスペイン語も学習しましたが、同じく6ヵ月くらいで簡単な会話ならできるようになりました。)
なぜ「センテンス記憶」+「音声記憶」が最高の効果を生むのか
繰り返しになりますが、目的に最も合った方法が、最も効果があるのは納得感があります。上記に書いた「ランナー」の例は、ピアニスト、ミュージシャン、数学、プログラミング・・・何でも当てはまります。
で、英会話の場合、「英語を話せるようになりたい人」は、「英語」(=センテンスのつながり)を「話す」(=音声で意思を伝える)ことができるようになりたいということなので、「たくさんのセンテンス」を「音声で」覚えればいい訳です。
きっと、あなたは「何で”センテンス”なの?」と思われたかも知れないですね。「単語帳を端から覚えればいいのに」と・・・
どんな言語でも、ニュアンスが、ものすごく大切です。これを無視すると、あなたが一生懸命ネイティススピーカーに英語で話しても、「何を言っているのか分からない」、あるいは「言いたいことは分かるけど、あまりにもレベルの低い英語」と取られてしまいます。特に仕事で英語を使おうと思っているあなたには是非避けて頂きたいと思います。
もし「もう少し詳しく知りたい」と興味を持たれたら、このリンクをチェックしてみて下さい。