前回は、スーパー・シャドウィングの概要をご説明しました。
■■■ 「スーパー・シャドウィングの概要」にご興味があれば、こちらをチェックしてみて下さい ■■■
今回は、「実際にどうやってトレーングを行うか」について解説します!
シャドゥイング・トレーニングの方法
Step 1:マテリアルの理解度をテストする
Materialの内容を理解している必要があります。音だけマネするとSuper-shadowingのBenefitの数パーセントしか得ることができません。学習ROIが低くなってしまいます。そこで、まずは、聞いただけでどれくらい理解できるかを試してみます。このテストで100%理解できれば、Step 2は不要です。
Step 2:マテリアルを理解する
Step 1のテスト(音だけ聞く)で心もとない場合は、Transcriptをチェックします(あれば/when available)。目的は、完全には聞き取れない表現や知らない表現の意味を理解することです。もし、Materialの1/3以上の表現を知らない、内容に馴染みが無い場合、そのMaterialはあなたが使うShadowing materialとしては最適ではないかも知れません。もちろん、使うことが完全に不可能というわけではありません。そのMaterialの全ての表現、文の意味を理解した上で何度もShadowingした方が、Shadowing trainingの目的を達成しやすくなります。
Step 3:いよいよシャドゥイング!
いよいよ実際にShadowingをします。そのMaterialの難易度によりますが、最初から完璧を望まず、最初の数回はAttempt(試し、練習、トライ)のように考えてやってみて下さい。最初から100%の正確さでShadowできそうなら、とてもNiceなのでそのまま続けて下さい!
もし、50%の正確さにも届かないようなら、Step 2に戻って内容を確認してみて下さい。但し、あなたの努力やSkillとは関係なく、そのMaterial自体がShadowingに向いていない可能性もあります。例えば、インタビューなどで、話し方にクセがあったり、独特の表現を多用している場合、Shadowingに適さないケースがあります。
発音練習方法
シャドウィングは、伝わりやすい発音を身に着けるにも非常に適したTraining方法です。
日本人の英語がネイティススピーカーの発音に近付けないのは、子音とストレスの不足が原因しています。日本語は、母音が強く、ピッチで強調点を表現する言語だからです。(両方の特徴とも、英語と逆です!)下記の2つを試してみて下さい。(私のバンドのリードボーカルと歌のトレーニングをしたときにも威力を発揮したメソッドです!)
a) 子音を、すごく誇張して発音して下さい。
子音とは、”シュ”とか”クッ”という、周波数が高く小さなボリュームでも良く聞こえる音です。唾が飛ぶくらいに、思いっきり息を吐いて下さい。
b) ストレス(文中で強く発音される部分)も誇張してみて下さい。
“ストレスと置く”と言っても、具体的にどうすればできるようになるでしょう?“手”を使います。リズムが取れればどんなGestureでもいいのですが、私が使うのは、“空手チョップ”の様に手のひらを包丁のように構え、Shadowingに合わせて上下させます。それに合わせて吐息にも力を入れて強い子音を出しましょう。
あなたが、本気でネイティブのような発音を手に入れたいならが、こんな方法もチェックしてみて下さい。
モデル/教材の発音を良く聞こえるようにするためには
聞き取れない場合、あなたの英語力以外にも原因がある場合があります。ディバイスです。もし、イヤフォン/ヘッドフォンを使ってみて下さい。シャドウィングを初めて試す方々からの悩みに、「自分の声で、教材の声が聞こえない」があります。イヤフォン/ヘッドフォンを使うとこの問題が解決できます。
Step 4:質問する
さて、ここからがSuper-shadowingが、Super-shadowingである所以です!(ちょっと興奮ぎみ 笑)
通常のShadowingは、Step 3までです。
MaterialをShadowすることによって、主に言語上のスキルを向上させます。もちろん、それだけでも十分なBenefitはあります。が、私たち問題解決者(Problem-solver)としては、その他の使い方も駆使し、Problem-solverのためのTrainingに役立て、学習ROIを最大化したいと思います。
Step 3までで、Materialに書いてある内容は全て理解し、自分でも話せるようになりました。ただ、マテリアルを詳細にチェックしてみると(Check closely)、情報が十分でなかったり、論理上の穴(a gap in the argument)があることも少なくありません。
それらの“不満足な”点に関して質問をしてみましょう。
例えば・・・
質問「なぜA社は、大きな事業Xよりも、その半分の売上しかない事業Yにより大きな投資を始めたのか?」
という具合です。
もしそれがインタビュー(Interview)系のMaterialであれば、発言と発言の間にPauseが多いので、あなたはShadowingをやりかがら自分の質問が考えられるかも知れません。
一方、それがモノローグ(Monologue)系のMaterialであれば、Shadowingをしながら質問を考える十分な時間がないかも知れません。
Shadowingを一度終えてから、あるいはマテリアルのプレイを止めながら質問を考えてみて下さい。
(Interviewでの質問のサンプルは、これが参考になると思います!)
Step 5:質問に答える
さらにここからは、クレイジー(Insane)です!(笑)
Sep 4であなたがした質問に、自分で答えます。もちろん、あなたが正しい答えを知らない可能性も大です。問題はありません!私たちProblem-solverが担当するProjectの中で、“正解”が存在することが少ないのと同じ状態です。
Problem-solvingのケースと同様に、ロジック(Reasoning)を使います。「XX(原因)なので〇〇〇(結果)だ」というフォーミュラです。
例えば、Step4で自分で作った
質問「なぜA社は、大きな事業Xよりも、その半分の売上しかない事業Yにより大きな投資を始めたのか?」
というQuestionに対して
答え「マクロ環境とXとY事業が売れているRegionの特性を考慮すると、おそらく、今後の成長率については、X<Yという傾向が10年近く続くだろう。だから、A社は、現時点で大きな事業Xよりも、小さなY事業に対して大きなリソースをシフトすることに決定したのだろう」
という具合に答えます。
この場合は、あなたがマクロ環境やRegionの経済についてある程度カンが効く方が“答え”を出しやすいかも知れません。
ただ、覚えておいて頂きたいのは、シャドゥイングのトレーニングにおいて重要なのは、あなたが正しい情報を持っているか否かではなく、こうして「自分で質問してそれに答える」と言うプロセスであるということです。
Step 6:まとめる
さあ、最後にまとめをしてみましょう。
Materialから得られた情報、あなたがSelf-Question and AnswerやReasoning、Deductionで得た知識、これらをちょうどいい具合に混ぜて、ちょっとしたPresentationをしてみましょう。いえいえ。本格的なPresentationは必要ないですよ。毎回そんなことをしていたらSuper-shadowingをDaily routineとして続けることができなくなってしまいます。ある程度の期間続けると効果がでます!
いろいろとごちゃごちゃと説明しましたが、例を見てもらうともっと分かりやすいかも知れないですね。次のセクションを見て下さい!