Super-shadowingって何だろう?シャドゥイングじゃないのぉ?
説明します!
おそらく、あなたも“Shadowing”という用語は聞いたことがあると思います。そうです!言語Training methodの一つとして知られています。
実は、元々は、(母国語)言語に関するリサーチに使われていました。1950年代、旧ソ連の言語学者/Linguistsとアメリカの心理学者/Psychologistsによってです。
その後も心理言語学/Psycholinguisticsのリサーチや通訳、そして(何と!)歌のトレーニングにも使われるようになりました。
Shadowingとは、いったい、何をするのでしょうか?そうです!その名の通り、「聞いた音をすぐに繰り返す」だけです!ただ、気を付けるべきポイントがいくつかあります。スポーツのトレーニング同様、間違ったやり方をすれば、もしかしたら、フォームを崩すことにもなりかねません。
ちなみに、日常会話でShadowという単語が使われた場合、「(影のように)誰かにぴったりついて回る」という意味です。例えば、medical studentが、”You will learn a lot by shadowing a doctor.”と言えば、医者に一定期間ぴったりとついて回り、実際の業務やテクニックを学びます。Actorが次のMovieで演じる役を学ぶために、その役に近い人をShadowすることもあります。
多くの英語学習者は、Shadowingを「言語習得のためのトレーニング・メソッド」と捉えていらしゃることでしょう。その通りです!ただ、Shadowingの威力はそれだけではありません!私が実践しているSuper-shadowingを行えば、Knowledgeの蓄積や頭をシャープにしておくことにも効果があります。
リスニング力の向上、発音みがきの効果は明白です。また、“気づき効果”*があるのでボキャブラリー増強が期待できます。さらに、英語独特の単語のつながり(Collocation)やイントネーション(“melody” of speech)の習得には威力を発揮します。
日本での英語学習は、単語の暗記に過剰な重点を置く傾向があります。ただ、この方向に学習しても、会話ができるようにはなりません。やはり、Collocationやイントネーションのセンスが無くては正しい意思疎通に大きな支障が生じます。
(*“気づき効果“: 日本語であろうと英語であろうと、Materialを聞き流している(Hear)と、重要な情報も貴重な英語表現も聞き逃して(Miss)しまいます。Shadowすると、内容にも表現にも注意を払わざるを得ないため(Notice効果)、英語表現も情報にも意識が行き、記憶にRetainされる確率が高くなります。)
意味を理解した上で、聞き、自分でも繰り返すことにより、Materialのコンテンツの記憶はより深く、長く定着します。
そして、“Super” shadowingは、あなたのCritical reasoning(ロジカルシンキング)のスキルも鍛えます。(この後、Training方法を説明します)
Shadowing自体、非常に複雑なプロセスです。Materialの内容を理解しながら、自分の口から英文を発話する準備を同時にしています。(Prinz 1990)これが、Shadowingを長時間やると結構疲れる原因ではないかと思います。ただ、頭が“疲れる”のは頭を使っている証拠なので、脳をシャープに保つには役立つと思います。(「脳をシャープに保つ方法」などをGoogleすると、「外国語の学習」が必ず入っているのは、この“面倒くささ”のためなのでしょう。)
どうですか?興味が沸いてきましたか?実際、どんなふうにやればいいのかを見てみましょう!
Shadowing自体は難しい行為ではありません。が、間違ったやり方をして時間を無駄にしないように、そして、できるだけ効果が高くなるように(ROIが高い)、Key pointsを押さえておきましょう。特にProblem-solverであるあなたにとって、時間は非常に重要なResourceだと思います。
Shadowingをやる目的を明確にすること。シャドゥイングに関する留意点のうちで、ダントツTop 3に入るほど重要なPointです。
Shadowingは様々なBenefitsを得ることができます。ただ、何となくやっているとそのどれも手に入れることができません。つまり、単に「やった気分」になるものの、効果が現れないためやがて止めてしまいます。
“目的“とは、「どのSkillをTrainしようとしているのか」ということです。スポーツのトレーニングと同じ感覚です。リスニング力を鍛えようとしているのか、発音を良くしようとしているのか、ボキャブラリーを増やしたいのか、英語のSentence structureを身に着けたいのか・・・もちろん、目的は複数である場合も多いですが、例えば、「発音の矯正」にフォーカスすれば、口の形を意識するため、筋肉の発達が付きやすくなります。
また、せっかくの音ベース/Audio-orientedの教材なので、Listening comprehensionや発音を鍛える機会としては最高です。目を閉じて音に集中するのはどうでしょうか。
ShadowするMaterialの意味を予め理解しておきまししょう。理解しないままやると、オウム返しになってしまいます。もしかしたら、口の筋肉のTrainingにはなるかも知れないですが、他のBenefitsを取りこぼしてしまい、学習ROIが下がります。(Shadowingに慣れDaily routineになってからならば、“初見”のMaterialを使うこともありえますよ!)
Material選びですが、あなたのレベルに合ったものを使って下さい。つまり、あまりにも難し過ぎるものは役に立ちません。苦痛が多いですが、内容を習得することが難しいからです。これも、学習ROIを下げてしまいます。
自分のスピードに合ったMaterialを使いましょう。あまりにも早いものを無理して使うと、発音が粗くなります。
まるで、素人がRoger Federerとテニスをやるようなものです。彼と試合する前に、素振りを十分して適切なフォームを身に着けましょう!(もちろん、きれいなフォームを身に着けても、彼が私との試合に付き合ってくれるわけはありませんが!笑)
話しているような気持ちでやりましょう。音をマネするだけではなく、内容を理解して、“話している”感覚でやりましょう。ですので、あまり小さすぎる声では効果も低いです。“声は大きいほど、効果も高い“という実践者もいます!
「隣の家に聞こえないくらい」、電車通勤の方は、「隣の人ににらまれないくらいの声」が目やすいです。笑
“It’s a marathon, not a sprint”というSaying(言い方)は、良く使われるのですが、私の経験に照らして言えば、短期でも短期なりに効果があると思います。文字通り、ダンスをする前のWarm upのような側面もあり、例えば、英会話レッスンの前にやれば、口の“スベリ”は多少違うと思います。
ただ、さすがにその効果は定着はせず、すぐにFade awayしてしまいます。ですので、口の筋肉を鍛えて、英語を話すときにいちいち発音を気にしなくてよい状態を保ちたいなら、毎日15分程度、筋トレとしてのShadowingを続けることをお勧めします。
ちなみに、英語を話すとき、“自動的に”出したい発音が作れるのは、とても有益なことです。日本人がうまく英語で会話ができないとしたら、その60%が心理的な原因、30%が発音に起因する問題、10%がトピックの性格、くらいではないかと感じます。つまり、発音を“Auto”にできれば、負担の1/3が消滅、そのエネルギー/意識を話しの内容そのものに向けることができるというわけです!
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