- 私たちProblem-solverがProblem-solvingを頼まれるとき、それらの問題は真空の中で起きているわけではありません。マクロ環境を考慮する必要があるのはこのためです。そして、そのマクロ環境の中でもこのところ大きなFactorあるいはPlayerとなっているのがMillennialです。
- Millennialsとはどんな人たちなのでしょうか。
- 生まれで言えば、1981年頃から1996年頃の人たちです。2021年における年齢は、25才~40才くらいです。
- ただ、人数の面からだけ言えば、既にGeneration ZがMillennialsを追い越しています。ただ、可処分所得レベルやそれに結びついた消費活動を考えると、経済に与える影響の面からはまだまだMillennialsの方が力を持っていると考えられます。
- 当分は、人数の減少も急激には起きそうもありませんね。
- 可処分所得(Disposable income)を左右するfactorの一つに、educationが考えられます。(この類のリサーチは多くありますが、例えばUS Bureau of labor statisticsの調査”Unemployment rates and earnings by educational attainment”があります) Generation間で比較してみましょう。
- 年代を経るごとに学歴が高度化しているのが分かります。Millennialsに関しては、なんと、Undergraduate以上に行った人が40%にも達しています!
- 一方、文部科学省によると、2018年時点での、日本での高等教育機(大学学部、短大、専門学校、高等専門学校)進学率は、80%を超えています。(大学進学率は、約53%)
- それでは、実際、millennialsの収入はどのくらいのレベルでしょうか?Generation別の統計はありませんが、年代別の情報を読みかえることができます。Millennialsの2021年における年齢が25才~40才なので、 だいたいこのレンジに当たります。その一つ上の世代であるGeneration Xよりは多少劣りますが、younger Millennialsの可処分所得を考えると(独身や子供いない家庭も多く自由に使えるお金が多い)、企業は彼らの消費者としての影響を注目をしないわけないはいきません。
- 独身の話が出たので、millennialsの結婚率を調べてみましょう。やはり、この中では最も低い結婚率です。(このグラフは、それぞれのGenerationが若かった時の結婚率を調べています。( )内の数字がそれぞれのGenerationの結婚率を調べた年です)
- まとめ
- 高学歴、高収入、自由に使えるお金も多いMillennialsは、当分はアメリカ経済、消費に大きな影響を与える一大勢力ということができます。新規事業や新製品を企画する際には、是非考慮したいFactorの一つです。
- おまけ
- 但し、背負っている借金の額(赤い四角の中の金額)は、Generation Xやbaby boomerと比べると多いという好ましくない(unfavorable)な側面もあります。
- MillennialsのDebtの中でも、大きな割合を占めているのがStudent loanです。これはここしばらくアメリカ国内で大きな問題となっていて、「次のFinancial crisisの火種になる」という人も少なくありません。Politicianの中には、「Student loanによるDebtをぜんぶ“チャラ”にする!」という政策を掲げている人がいるほどです!
- 実は、Student loanによるこの大きな経済的負担の犠牲者は、その次の世代(Generation Z)にもかなり含まれています。
- (ということは、Millennialもあまりお金は使えないんじゃない?→そうかも知れないが、それでもMillennialのSpendingは社会に大きな影響を与える: 理由➀Gen ZがMillennialよりもDisposable incomeは少ない、②Gen Xは、今後Retirementを考えてSpendingを削らなくてはならない
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