英語で雑談、できますか? / Do you enjoy chatting in English?

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あなたはこんな経験、無いですか・・・?

  • 英語でのプレゼンがうまく行った!でも、その後のカジュアルなネットワーキングが思うようにできなかった・・・

  • クライアントと食事やゴルフに行く機会を得た!でも、英語で気のきいた会話ができなかった・・・

  • 英語での自己紹介はスムーズにできた!でも、その後聞かれた簡単な質問にはたどたどしい答えしかできなかった・・・

雑談は潤滑油(使い古された表現ですが・・・)

上記3つの悩みは、英語環境で仕事をしている方から良く伺うものです。

例えば、あなたがSingapore支社でプレゼンをします。英語で、です。あなたのことですから、もちろん前もって周到に準備をします。その甲斐もあり、あなたの話が終わるや否や、盛大な拍手(a big round of applause)。あなたは、そんなオーディエンスの反応に満足し、準備に使った時間や努力を顧みて充実感を覚えます。

「最大のイベントの一つを終えることができた!」と胸をなでおろしているのもつかの間!(笑)一人のSingapore人社員があなたの方に向かってきます。プレゼンについての質問です。あれだけ念入りに準備したので、本番では使わなかった予備情報も含め、全てのデータは頭に入っています。質問には答えることができました。

ただ、その後、彼女は、SingaporeやSingaporeの気候や食べ物に関するあなたの印象などについて質問を始めました。もちろん、Singaporeを始めて訪問した日本からの重要な訪問者(あなた)に気を遣ってのことです。ただ、残念ながら、あなたは英語での(日本語でも?笑)雑談はあまり得意ではありません。”I like Singapore very much”, “I enjoy most food here”など、当たり障りの無いことを一行英文で言ってその場を逃れました。

そして、あなたは、いつものようにため息をつくのです。「あ~あっ。もっとスムーズに英語で雑談ができれば、社員との距離を縮めることもできるかも知れない・・・もっと世界も広がるかも知れない・・・」と。

雑談も準備可能?

「そんなハズないよ!雑談は、行き先が分からないものだよ!」という声が聞こえそうですが(笑)・・・

実は、あらゆるタイプの”コミュニケーション”(ミーティング、ディスカッション、ディベート、雑談、就職/転職面接など)の内容は、予想できます。もちろん、その正確さの程度は異なりますが・・・

ミーティング、ディスカッション、ディベートのトピックは、予め決まっているので準備しやすいですが、雑談や就職/転職面接はどうやってApproachすれば良いでしょう?実は、話されるであろうトピックに関するTips(ヒント)がいくつも隠されているのです! (hiding in plain sight)

実験

上の「Singaporeでのプレゼン」の例を使いましょう。プレゼンの後の雑談の準備、あなたなら、どこから手を付けますか?こんな順番で進めてはどうでしょう・・・

Step 1:雑談のトピックを推測する

例えば、Singaporeでのあなたのプレゼンのトピックが、「今後のSingapore支社の中期戦略について」だとします。すると、Singapore支社の社員がPick upしそうなトピックは・・・

まず、トピックが想起されそうな”根拠”を考え、その後、具体的なトピックを考えてみましょう。

根 拠

A. プレゼンのタイトルから

B. あなたの所属部署や役職から

C. あなたの初めての訪問から

D. あなたのBio(会社のWebsite)から

想定されるトピック

A. 本社について(日本、東京、場所、建物、社長、海外担当役員、海外担当スタッフなど)、競合について、顧客について

B. 最近経営企画でFocusされている業務分野やProject

C. Singaporeに関する感想(国、都市、大きさ、Security、食べ物、人、Tourist spotsなど)、Singapore支社について(Location、landmarks、Staff(人数、服装、人柄など)、Neighborhood、window view、特徴のあるFacilitiesなど)

Ⅾ. 出身地、大学、大学院、趣味、専門分野、経験業務領域、同期の役員など

(内容を推測する方法/ヒントの探し方は、速読の補法に近いですね)速読について興味があれば、こちらのコンテンツHow To Read Fast / 速読のテクニックをCheckしてみて下さい)

Step 2:トピックをネットワーク状に発展させる

Step 1でPotentialトピックはカバーできたように見えます。ここでもう一歩進んで工夫してみましょう。

雑談は、大抵いくつかのトピック間を行ったり来たり、ジャンプしたりします。関連のあるいくつかのトピックのカタマリを”Domain”と呼びますが、飲みに行って長時間話すような場合は、話が複数のDomainsをカバーすることも珍しくはありません。

もしかしたら、➀のListingだけでは見落としているトピックがあるかも知れません。あるいは、トピックどうしの結びつきが分かると各トピックの具体的な内容がもっとイメージしやすくなるかも知れません。

Mindmapを使ってVisual化してみましょう。トピックがビジネスの特定分野になった場合、Business frameworkを活用すると網羅性を担保できます。

Step 3: リサーチをする

もしあなたが、②までも行ってみて、あまりにも”話が膨らまない”状態であれば、もう少しネタを拾ってくる必要があります。せっかく雑談を始めてたのに、30秒で終わってしまっては、助けを呼ぶ時間もありません・・・(笑)一方、あなたがトピックに精通していれば、このステップは不要な場合もあります。

Step 4:声に出して話してみる

雑談なので、内容(What to talk about)が大切です。文法的な正しさなどはあまり重要ではありません。いくら周到に準備しても、実践で使えなければ、時間と努力の無駄になってしまいます。リハーサルをしてみましょう。

プレゼンでもClient meetingでもそうですが、実際に声を出してリハーサルすることで得られるBenefitは大きいです。主なものとしては、次のようなものがあります:

      • 論理性を確認できる
      • 表現上の分かりやすさ/にくさを確認できる
      • 全体の流れの自然さ/不自然さを確認できる

(英語で)雑談ができるとどんないいことが・・・?

A. 他の社員との距離

あなたがすぐに実感できるのが、他の社員との心理的な距離が縮まることです。これは、洋の東西を問わず言えることだと思います。上司も部下も、Employeeである前にHumanなので、お互いのPersonalityが分かった方が信頼する気持ちも沸くというものです。心理的な距離が縮まれば仕事も円滑に進むことが多いと思います。

B. セレンディピティ(Serendipity)

雑談は、Planned(計画して)行うものではありません。時によっては、予期しな人と予期しない事柄について、Purposelessly(目的も無く)始まったりします。それは、必ずしも時間のムダではありません。時にはそうした偶然の出会い(Serendipity)が、予想もしない”化学反応”を起こし、想像しなかったアイデアが生まれることもあります。

C. Job インタビューにも使える

Job  interviewは、Ice breakのために、他愛もない会話(Chitchat)で始める、あるいは終えることが通常です。もちろん、「Chatができなければ不合格!」とはなりませんが、仕事に直接関係の無い話ができることは、Communication能力があるということになるので、確実に加点にはなると思います。

くわしくはこちらをどうぞ!

英語での雑談の方法について興味を持たれたら、このLinkをCheckしてみて下さい!